こんにちは、ぴょんです。
高機能自閉症の中学生を育てています。
このような悩みはありませんでしょうか?👇
「子どもが欲しいものや
やりたい活動をかんしゃくやパニックで表現する」
親としては「どうにかする方法を知って支援をしたい」と思います。
うちの息子の場合は、「かんしゃく」というよりも笑いながら家具やおもちゃ箱をひっくり返すという行動でした。
しかし、自閉症の支援ですることはたくさんあります。
親の私たちは、何からすればいいのかわからないことが多い。(汗)
当ブログでは療育「まずはじめに」シリーズとして以下を紹介してきました。👇
今までの記事はどらかというと、子供を介さない親側で分析したり作ったりする方法でした。
いよいよ子供に介入しながら、実践的な支援をしていきましょう。
結論からいうと、まず子供の「要求」の手段を観察して親は理解することです。
自閉症の子供は要求(〇〇が欲しい・〇〇してほしい)というとき、パニックやかんしゃく(頭を叩いたり)で伝えることが多いです。
そのような言語表現を持たない自閉症の子供の場合、かんしゃくを絵カードに置きかえてあげればいいわけです。
この要求の方法を正しく相手に伝えるスキルというのは自閉症の親がかんしゃくやパニックで疲れてしまわないためにも、早期に取り組む課題と思います。
悩みのところに書いてしまっていますが、「かんしゃく」を要求の手段として覚えてしまっている場合は、それに代わる適切な方法を教えてあげなければなりません。
長くなるので、今回は「子供のコミュニケーションの手段を確認する(アセスメント)」する方法だけを取り扱います。
続きは次回以降に書いていきます。
自閉症の子どもが「言葉の表現手段をもたない」場合の要求を考えてみる
困った場面を作ってアセスメントしてみよう
療育のK先生が2019年の12月にこんなことを言っていました。
K先生
困った場面をわざとつくり、ヘルプカードを
出せるようにします。
ヘルプカードというのは、「手伝ってください」の意味を持つ文字や絵のカードです。
それを使うための方法をきいたところ、このようなことをおっしゃっていたのです。
アセスメントの方法でも「壊れた棚に対してどのような行動や発言をするのか?」放っておいて観察するもいいと言っていました。
つまり、まず「本人の手段を確認するとき」はそのような場面を作り出して子供の観察するということがわかります。
□子供の要求の表現を確認してみよう
自閉症の子供の「要求方法」はどのうようなものか?アセスメントしよう
お菓子やおもちゃを用意して困る場面を用意してみる
まず、自閉症のお子さんの好きなものを考えてみてください。
✔好きなお菓子・ジュース
✔好きなおもちゃ
✔好きな活動
ちょっと思い浮かばないのですが、お子さんの好きなものを用意したあとは
それを親が食べていたり、ほかの人が使っていたり、高いところにおいてあったり、電池が入ってなくて使えないだとか「困った場面」を用意してください。
そのときに、子供はどのような行動をするでしょうか?
欲しいときや困っているときに
どのように気持ちを伝えているのか?
観察してみよう。
✔泣き叫ぶ・わめく・パニック・かんしゃく
✔手を伸ばして「ください」という仕草
✔だれかが何とかしてくれるのを待ってる
✔ウロウロする
✔言葉で伝える
✔ニヤニヤする
✔引っ張って連れていってやらせようとする
上記のような行動が考えられます。
困っているときに困っていることを伝えたり、どうしてほしいのか伝えることは自閉症の子供にとってとても大事なスキルになります。
しかし、自閉症の中には6歳をすぎても話しことばを持たないお子さんもいらっしゃいます。
このようなお子さんならば言葉の獲得を無理に教え込もうとせずに絵で伝えられるならば、そのほうがいいと思います。
6歳であるかどうかにかかわらず、言葉でうまく伝えられない場合は絵カードを使うことをこのブログでは推奨しています。
問題行動を別の適切な方法に置き換えることを機能的コミュニケーション訓練とよぶ
パニックやかんしゃくでの要求を絵カードで伝えるという行動におきかえる(これからの記事でやろうとしていること)を、「機能的コミュニケーション訓練」(FCT)呼びます。
ここで大事なことは、問題行動の代わりとなるコミュニケーション手段を用いたときに必ず自閉症の子供が望むことが実現することです。
絵カードで要求したのに10回に3回しか実現しなかったら使うのをやめてしまうかもしれません。
もし、それが「疲れたから休みたい」という親の望みとあってないものであったとしても、それがかんしゃくで出ていた時に絵カードや言語で表出された場合、
必ず子供が休めることができなければなりません。
これは、行動分析などをしている方はわかるかと思いますが、強化や弱化にかかわる変数として働いてきてしまうからです。
これは、問題行動を置き換えるときにとても大事な考え方になりますので、必ず覚えてください。
絵カードの名称を言える必要はない
抱っこしてほしいときや疲れているときや、ドアを開けてほしい、ものを貸してほしいときなど「要求」の場面は、日常生活でとても多く使います。
話し言葉のトレーニングも必要ですが、絵カードに置きかえればそこから話し言葉の獲得の可能性もあります。
言語模倣などから要求を教える方法は親も労力がかかりますし、訓練要素が強くなってしまいます。
しかし、絵カードならば大人に近づいて渡す、あるいは指差しができれば意志を伝えることができます。
2つだけでいいのです。
□他者に近づくことができる?
□絵カードを渡す・指さす・手を伸ばすことができる?
👆この2つをざっくりでいいので覚えておいてください。
まとめ
支援をする前に確認してみよう👇
□子供の要求表現を観察しよう
□好きな活動・もの・状況などで困った場面を用意する
□子供の要求表現をアセスメント
最低限、これらを理解していないと支援ができません。
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆様の参考になればうれしいです。
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