こんにちは、ぴょんです。
中学生の子供を育てています。
このような悩みはありませんか?
「うちの子ども、多動で落ち着きがない」
「着替えの途中で水遊びやおもちゃで遊んでしまう」
「幼稚園で列で歩いていてもお庭に飛び出して行ってしまう」
自閉症のお子さんあるあるですよね。
私の子どもはこの春から中学校の普通級に通えるくらいに成長しました。
しかし、幼稚園のときは落着きのない子どもでした。
みんなが座っていなければならないときに走り回ったりしてました。
もちろん、スーパーでも興味のあるものに突進してい棚の商品を床にばらまいて遊ぶので買い物はできません。(泣)
手をつないで歩くことは不可能でした。
そんな多動で注意力が激しく移り変わる(転導といいます)息子には、2つのアプローチが効果的でした。👇
✔何をするのか予告・決めておく (見通しを与える)
大枠の支援の目的はうえの通りです。
具体的に3つのコツにしてまとめていきます。
同じような多動で困っているお子さん、自閉症でも「何をしたらいいのかわからないときフラフラする」という場合の方は、ぜひ最後まで記事をごらんください。
今回、参考にするのは以下の本です。
(自閉症のための絵で見る構造化、佐々木正美、学研)
【手順】子どもの多動の原因を2つの視点から区別しましょう
自閉症の多動とADHDの多動を区別してますか?
自閉症の育児をしていて、子供がフラフラ・ウロウロと落着きがないことがあります。
この子は落着きがないから
自閉症のほかにADHDも併発しているのかも。
このように安易に多動と結びつけて考えるのはちょっと待ってください。
子供の落着きのなさは、主に2つの原因があります。
⇒どうしたらいいのかわからないときにウロウロ・フラフラすることがある
✔ADHDで注意転導しやすい子供
あなたのお子さんはどちらでしょうか?
落着きのない多動気味の症状でも、原因が違うとアプローチは変わってきます。
【参考】見逃してない?自閉症の多動はADHDじゃないことも!の記事はこちらをどうぞ。
まずは、自閉症の視覚支援(スケジュール・写真)などで見通しを持たせる支援をしてみましょう。
それでも多動が起きる場合に記事を読み進めてください。
発達障害の子どもの注意力がうまく流れるように工夫する
【コツ1】子供の視界に入る興味のあるものは隠す
ADHDの子どもは興味のあるものが、視界に入ってしまうと注意がむいて飛び出していったり走っていったりすることがあります
注意がそれないように、興味のありそうなものや気が散ってしまうものは隠しましょう。
「信号・車・踏切・電車」などが窓から
見えるばあいはスクリーンなどで遮断しよう。
それだけで子どもの注意があちこちに移り変わってしまうのを防ぐことができます。
課題と関係ないものは基本的に見えないようにしましょう。
「おもちゃ」「掲示物」なども注意がそれて落着きのなさにつながってしまうことがあります。
窓から学校の外の風景が見えて外に飛び出したり気が散ってしまわないように、本ではこのように書いてありました。👇
(自閉症児のための絵で見る構造化 P10より)
(自閉症の子どものためのABA基本プログラム 家庭で無理なく楽しくできるココミュニケーション課題30、井上雅彦著、学研、P28)
この上は別の本ですが、注意散漫にならないためには目から刺激を整理したり、見えないように隠すというのは基本のようです。
活動と活動の切り替えのときに注意力が移りやすい
【コツ2】活動の行動導線や机の向きを工夫する
(👆画像は放課後デイ様よりおかりしました。視界には壁なので気が散りにくく、ついたてで仕切られています)
活動から活動に切り替わる途中というものがあります。
学校でいうと、「移動」になります。
これは家庭内でもどこでも起きていますよね。
銭湯を想像してください。
当たり前ですが、湯舟から出て脱衣所はすぐ近くにあります。
湯舟から出て、脱衣所が遠かったら困りますよね。
湯舟から上がって、会計があったら困ります。
行動の順番と違うからです。
このようなことは、銭湯ではありえませんね。
なぜならば、銭湯は「お風呂に入って出る」という目的以外はないからです。
しかし、学校や幼稚園や家庭では「1つだけ」のことではなく、多目的です。
これが混ざってしまうと、息子は混乱してしまって目的の順番の場所にたどり着けずにフラフラ・ウロウロと多動のような状態になることがあります。
わかりにくいのでもう1つ。
あなたの職場が、家のすぐ隣にある時(徒歩1分)と、歩いてお店やコンビニを通っていかなければならない時とどちらが、注意力の誘惑が少ないでしょうか?
もちろん、正解は前者です。
もし、職場にいく途中にコンビニに寄れる状況だとしたら誘惑に打ち克つ注意力を必要とします。
活動と活動の切り替えがスムーズに進むように、行動経路は最短ルートになるようにしましょう。
音や光や動きの遮断や配置の工夫しても無理なときは?
【コツ3】音楽や遊びを取り入れて注意力をそっちに固定する
動きや光によって気が散って落ち着かなくなってしまうときや配置の工夫でもどうしても無理なときは、それ以上に強い好きな刺激をいれて子どもが集中できる工夫をすると効果的でした。
これは、息子は自分でわかっているようでYouTubeの音楽を聴きながら、宿題をしています。
私もイヤホン中毒でして、家事をしていても今この記事を書いているときも、YouTubeで音楽や講義を耳から聞いています。
そうしないと集中できないのです。(苦笑)
母は私が昔から勉強中にヘッドホンで音楽を聴きながらやっているのを知って「信じられない」といっていました。
しかし、これは音楽を聴いているというよりも外界の遮断なのです。
幼稚園でお片付けの歌があるのは知っていますか?
「♪おっかたづけーおっかたづけー」という歌です。
曲をかけながらだったら、子供が楽しくお片付けができるということありませんか?
(条件づけもあると思いますけど)
それか、活動に運動会の競争の曲にしてゲーム化するとかです。
お子さんの好きな刺激を活動の中に取り入れることで、そちらに注意をむけて集中して取り組みのを促すということもができるのです。
まとめ
✅行動導線を考えてモノを配置する
✅気が散ってしまうようなモノは遮断(布やついたて・スクリーンなどで隠す)
✅切り替えのときは最短ルートで
✅集中させるために子どもの好きな刺激を取り入れる工夫を
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