こんにちは、ぴょんです。
あなたはこのようなことを思っていませんか?👇
「視覚支援をしているけど、ぜんぜん使ってくれないなあ」
「絵カードがいいと聞いて使ってるけど
見せると投げ捨てたり破ろうとする」
「自閉症は絵で見せれば動いてくれるんでしょう?」
もし、お子さんがこのようになっている場合は「支援ツール」が子どもにあってないか「支援ツール」の使い方があってないか?どちらかです。
(参考書籍:発達障害のある子とお母さん・先生のためのわくわく支援ツール、エンパワメント研究所)
自閉症の子どもに効果的だといわれている絵で示す支援。
しかし、それを行う前に知っておくとよいことがあります。
これを知らないで作ると、「この支援ではなにを機能としているのか?」親自身もよくわかって支援をしていないために、親の自己満足が起きてきます。
親の自己満足が起きているときの親の視点は親にむいています。
これで子供が問題行動を起こさないはず!
これで手順通りに行動してくれるはず!
これでよくわかってくれるはず!
上記は親視点になって「自己満足」が起きてる自閉症の親です。👆
自閉症の支援は親視点になると、経験上、失敗します。
そのことは、息子が通っていた療育の先生も指摘してくださっていました。
今回の記事を読むと、自閉症の支援グッズの機能に種類があることがわかります。
支援グッズを使うのは親ではなく子どもですから、機能に目をむけることで親の自己満足が起きなくなってきます。
すると、うまくいかない時に「子どもの視点と支援グッズ(ツール)の機能がマッチ」しているのか?」に、目がむくようになります。
支援者として必要な視点から物事を考えられるようになってきます。
自閉症の視覚的な支援グッズの「機能」は4種類ある
4種類の支援を機能に応じて使い分ける
自閉症の支援に絵がいいときいてやみくもにやってもうまくいきません。
その理由の1つに、グッズの「機能を理解して使い分けていない」ことがあるからです。
あなたは、自閉症の「支援グッズ」を作った時に「これは何をするためのものですか?なぜ作ったのですか?」と聞かれて答えられますか?
✔自閉症の子供が自分から動く(自発)
を促すための手がかりツール
✔実行を助けるための視覚支援ツール
✔自閉症の子供を認める視覚支援ツール
「環境調整」
「自発(理解)」
「実行」
「意欲・モチベーション(動機づけ)
の4種類だよ。
調理道具を思い浮かべてください。
「煮る・焼く・炒める・」の道具。
「買い物の準備。必要なものをそろえること」
「千切りのための道具、人参の皮を
むくための道具」
「レシピを見る(理解の手助け)」
「レシピをみながら」この人参はなぜ切れないの?!と言っていてはだめです。
人参を切るのを手助けするのは「ピーラー」です。
ピーラーを持ちながら「何をすればいいのかわからない」ならば、あなたがするのは「手に持っているそのピーラー(道具)の機能を知ること」です。
レシピがわからないならば「料理の手順を見る」のが正解。
「人参が切れないのであれば人参をうまく切るための道具」を用意して使うのです。
作ろうとしても、そもそも「料理道具がそろってない」「料理の道具のなにがどこにあるのかわからない」というのは「環境の調整が不足」しています。
料理するというのは「細かい行動の総称」です。
その中にたくさんの手順と理解の工程がふくまれているのです。
【参考】:手順を分解してみよう「課題分析」の方法の記事はこちらをどうぞ。
(準備中です)
自閉症の子供の「行動」の「直前」と「後ろ」と3点でとらえる癖をつけよう
親は自閉症の子供の行動の1点しか見えてないことが多い
自閉症の支援を考えるときには図ように「4つ」で考えます。
多くの親は「子どもが今している行動」しか見えてないことが多いといいます。(K先生による)
子どもの行動の「直前」にどんなきっかけが
あったのか?に注目してください
療育の先生は支援の考え方についてよくこのようなことを親に教えてくれていました。
支援を考えるときには「行動の前(きっかけ)=自発のきっかけになります」「行動のあと(結果)」+「環境」の4点で子供が行動できるような仕組みを考えていきましょう。
この4点を「支援者の間で共通化することも大事だよ」。
この4点の支援を支援者「学校(園)・親・放課後デイサービスや児童発達支援・家庭」などで共通事項として理解の共有をしておくことが大事です。
支援の方法が支援者によって違ってしまうと、子供が混乱してしまいます。
一貫した方法の共有を大事にしていきましょう。
支援者同士で共通理解を図るためのサポートグッズを作ってもいいと思います。
言葉だけでは忘れてしまったり、間違って理解してしまうのを防ぐことができます。
4種類の視覚支援ツールってどういうもの?
自閉症の子どもの自発を促す支援ツール
上記の画像は自閉症の子供の自発を促す支援ツールの例です。
自閉症の子どもが行動する「前」のきっかけに当たる部分です。
活動を理解することが難しい自閉症の子供に、手順やどれくらい?などをわかりやすく絵で示して「自発」を助けるのがこのツールの目的です。
このツールがあれば子供の「理解が助けられる」
ということだよ。
作り方やレシピ・手順表などになります。
料理も、レシピの順番を覚えてないばあいは手順を見ながらならできることがありますよね。
それと同じで自発ツールは実行を促すためのものです。
上記の画像は「具体物」でのスケジュールです。
これも「理解を助ける自発ツール」になります。
絵カードで分かりにくい自閉症の子供には「入浴剤」がお風呂にはいるという「きっかけとして理解している」ということもあります。
「自発ツールは自閉症の子供の理解」を助ける支援ツールです。
何をしたらいいのか?わからなければ動こう(実行しようとすること)できないですよね?
自閉症の子供が目で見て確かめることができるための視覚的な手がかりとなります。
自閉症の子供の実行を助けるツールって?
自閉症の子供の実行を助けるツールとは、実行するために苦手な技能を補うためのものです。
「何をしたらいいのか理解」しても、実行するときにうまくできないことがあります。
「テーブルをふく」ことを
理解できても「できる」とは限らないよ。
頭ではわかっていても「うまくできない」ということがありませんか?
わかっている(理解した)からといって「できる」とは限らないのです。
その苦手さを補うためのものが「実行を助けるツールです」
自閉症の動機を高める支援ツールってどういうもの?
(誰でも褒められて認められたらやる気があがりますよね。)
自閉症の子供の動機(やる気)を高める支援ツールは「頑張りを形にできるようなツール」です。
なかなか子どもを褒めるというのは難しいものです。
言葉では簡単に「褒めましょう」といいますが、よいところや頑張っていることを親が意識してそのたびに探していては、親の精神が疲れてしまいます。
しかし、自閉症の子どもが頑張ることや目標を決めて記録できる形があれば褒めやすいです。
褒めることで認め合う関係をサポートできるツールです。
✅頑張ったことを子供自身が記入
子供も自分が頑張ったことが形として見えるのでとても嬉しいし、達成感を感じられます。
頑張ったぶんをトークンなどにして交換できるご褒美を決めたりすれば、労働報酬を得るという学びにつなげることもできます。
【参考】頑張り表がダウンロードできる記事はこちらです。
まとめ
✅「環境を整える」「自発」「実行」「動機」の4つ
✅支援ツールは子供が使うもの、支援者の自己満足に注意する
j視覚支援にもいろんな種類があります。
私も勉強ちゅうなので、皆さんと成長できたらと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
皆さまの参考になれば嬉しいです。
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