こんにちは、高機能自閉症の
中学生の親のぴょんです。
このような悩みはありませんか?
「自閉症の療育がうまくいくコツってなんなの?」
筆者は、療育のプロでもなんでもありません。
しかし、ずっと自閉症の育児を経験してきた体験から1つだけコツと言えるものを発見しました。
それが皆さんの参考になれば嬉しいので記事にします。
療育のコツ1つだけと言われたら、私はこのように答えます。
自閉症の子供と友達になること
あなたの自閉症のお子さんと仲良くなることです。
これが療育のすべてだと思ってもらっても過言ではないくらい、予後が違うのです。
「いやいや親子は友達なんかじゃないよ。ちゃんと親は親。子供は子供だよ」と思うかもしれません。
しかし、私の体験で恐縮ですが、自閉症の療育に「親子関係」を入れた姿勢でむきあうと、私の体験ではうまくいかないことが多かったです。
「自閉症の子供」と仲良くなろう!
親の言うことを聞くのが子どもでしょ!というマインドでは療育は失敗する
療育が失敗するコツは自閉症の子供に「親子関係」を強く意識した向き合い方をしてしまうことです。
これは、体験談からの意見なので個人差があるかもしれません。
親子関係を強く意識した子育て方針というのは以下です。👇
あてはまっていたら、あなたは「親子関係」を強めの価値観だと思います。
✅親は子どもに正しいお手本を示さなければならない
✅親子のけじめは重要だ
✅いつでも親のほうが正しい判断や考えができる
✅子供が親の言うことを守ってさえいれば私は安心する
いかがでしょうか?
あなたはいくつあてはまってますか?
子供と仲良くするという価値観と真逆なのが「自分の支配下におくこと」
私もこのような考え方になったことがあります。
このようなマインドになっていると、子供を理解しようという視点が薄れてしまいます。
「親の私のいうこと」「親の私がして欲しいこと」「親の私が考えていること」に子供が従っていれば満足します。
ちょっとした従属関係ですよね、私はこの教育方針はいやですね。(笑)
そして、このマインドでいると療育が失敗するのはなぜか?というと、下のようになってしまうからです。
「子供の考えがわからない!!」
「どうしてそんなこと言うの?!」
「なんでいうこと聞かないの!」
👆このようになるからです。
親目線(自分目線)になってしまうと、もれなく療育は失敗してしまいます。
ここは断言できます、絶対に失敗します。
なぜならば、自閉症の子供の視点にならなければ療育はうまくいかないからです。
療育のK先生も死ぬほど言ってました。
視点が大事です。
(8回くらいです。)
たったの8回と思われるかもしれませんが、人は3回同じことを繰り返されると「脳にインプット」されます。
あなたの周りで「同じことを違う人が3回言っていた人がいたら」あなたは、「その内容はみんなが言ってる」と思うのです。
これは3の法則ですので覚えておきましょう。
3回以上、同じ言葉を繰り返すということはそれだけ大事なことだということです。
そして、「3回以上」繰り返したあとの回数は「できてないよ」という指摘の回数なのです。
(本当は未カウントがあるんで多いのですが、K先生の寛大さにご了承ください)
【上澄み】視覚支援や療育をしてても独りよがりの視点では失敗する
ちなみに療育をしているからうまくいくわけではありません。
たとえ視覚支援をしていても、それが「支援者の思い通りにしたい目線」だったら、それは独りよがりで独善的な支援です。
もはや療育とは呼べないね。
それを私は「上澄み支援」と呼んでいます。
キレイな上澄みだけをとって、「よしこの水は綺麗になった」と自己満足しているからです。
本当は下の方に成分が混ざっているのに、ちゃんとろ過しようとしていないからです。
どんな成分があるのか?「定性」くらいしましょう。
薄層クロマトグラフィーくらい面倒くさがらずにやりましょうよ。
(知らない人で知りたい人は調べてください)
私から言わせたら、上澄み支援は「ろ過もしないでこの水は綺麗だ」と評価している「分析者もどき」です。
親子関係から脱して「友達」になれば自閉症の支援が回りだす
自閉症と友達になろう
何度も言いますけど、あくまでも私の経験談なのでN=1です。
友達目線になると療育がうまくいくかどうか?の研究結果はわかりません。
しかし、まずは親子関係という目線で子供をとらえるのをやめてフラットにするのは大事だと思っています。
そしてあなたの子供と「仲良くなろう」と思ってください。
何をいっているの?と思うかもしれません。
普通は、子どもと仲良くなろうなんて考えるのは家庭を放置しているパパくらいのものだからです。(笑)
あなたは毎日、よくお子さんを見てがんばっています。
「仲良くなるには?」なんて考えがよぎることがおかしく感じるかもしれません。
でも、そこで立ち止まってこう考えてみてください。
「私はこの子と仲良くなりたい!!」
あなたは自閉症の療育をうまくいかせることで、これ以上親子関係を悪くしたくない。
いつも笑顔で良く楽しくニコニコしている親子でいたい。
もしそのように考えるのであればこの先の記事は読む価値があることでしょう。
あなたが自閉症と仲良くなるにはどうすればいいのかな?
【ミッション】知らない人と仲良くなるためには?
「療育をがんばりたい
興味関心を観察しなきゃ」
こちらが先では理屈が優先していて義務的になってしまいます。
すると、自然にわかるものもわからなくなってしまいますね。
そうではなくて、あなたの療育でとるべきはじめの一歩は子供と仲良くなりたい!!と強く願うことです。
あなたは知らない人と仲良くなりたい・あるいは好きな人と仲良くなりたいときにどうしますか?
✔相手を真似する
✔相手の好きなものを知ろうとする
👆このような行動を自然にとるはずなのです。
このとき、自然と相手を知りたいという気持ちが働いています。
視点は第大事です。
わが子と仲良くなろうとしているとき、視点は自然に「相手の興味・関心」を察知できるようになっているはずです。
理屈でやらないでください。
子供を真面目に育てないとだとか、社会のルールをきちんと入れないとだとか、将来迷惑をかけないで自立できる子に・・・
なんて難しいことはすべて捨ててください。
子供と仲良くなりたいと強く願ってください。
これは、網様体賦活系(RAS)を使う方法だからです。
自分の目的にフォーカスすることで、「自分が何をすべきか自然に情報の取捨選択」が可能になります。
そうすることで「自然に視点の移動も可能になる」のです。
(*赤い車の購入を検討しているときに赤い車の情報を自然に選択することでそれに気づくことが多くなる仕組み)
同じ目線でそっと自閉症の世界に近づいてみよう
自閉症の子供と仲良くなろうとするとき、接近行動をあなたはとるはずです。
そのときあなたは「相手の世界を理解しよう」としますね。
寝そべっている自閉症のわが子が、1点をながめているとします。
相手の視線の先の世界を同じ目線でのぞかせてもらいましょう。
きっと、あなたには「世界」が見えるはずです。
そして、同じようにうっとりしてキレイだねといってあげればいいのです。
(言わなくてもいい)
もし、何かをくるくるまわしていたらあなたも一緒になって回してみるのです。
言葉などはあまりつながっていない感覚がすると思いますが、自閉症の子供は感覚での本能は鋭敏だと考えています。
あなたが「同期行動をとって同じ世界を楽しむ(敵ではなくて)仲間」だとわかれば、信用も信頼もしてくれますよ。
この段階までいっていれば、あなたは「観察するためのリソース」を使っている自覚がなくても「子供の興味関心をよくわかっているはず」です。
そうしましたら、次の記事にある「興味関心アセスメントシート」を作ってみましょう。
興味・関心を外から観察するのもいいですが、一緒に楽しむと親子関係もよくなりますよ。
まとめ
療育をやろうとしても何からやっていいのかわからなくなります。
私の成功体験に依存で申し訳ないですが、療育がうまくいったときは必ず子供の世界にこちらがよりそっているのです。
逆にこちらの世界(定型発達)のルールに子供をあわせようと躍起になっているときは、全然うまくいきませんでした。
バランスや親子関係のちょっとしたバランスでも子供のパニックなどは変わってきました。
当たり前ですよね。
誰だって自分の世界を「気持ちわるい」言っている人のいうことなんて聞きたくなんてないですよね。
自分の世界とは「独り言や跳ねたり、うっとりしたり、くるくる回ったり」自閉症の独特の動きのことだと考えてくださって結構です。
その世界を「自閉症っぽくて気持ち悪い!!悲しい」と思われている子供って可哀そうじゃないですか?
自分の感じ方ですよ?
あなたのモノの見え方・感じ方が気持ち悪いって言われたら、ショックです。
自分の好きな世界観を理解してくれる人は、とても安心しますよね。
だからゲームを一緒にやってもいいのですが、お子さんの好きなものを一緒に親がやってみると仲良くなりやすくなるのです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。
皆さまの参考になれば嬉しいです。
【参考】親じゃない友達の作り方の記事はこちらをどうぞ。
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